AnotherVision Countdown Calendar 2020

AnotherVisionメンバーによる"Countdown Calendar"を2020年もお届けします

1人でたくさん謎解き公演を作った話

おはようございます。

 

AnotherVision(以下アナビ)8期のひらどん@nazotoneko)と申します。

 

 

さて、これから表題の件について話していこうと思うのですが——

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1人で公演作れるわけねーだろ〇〇!!!!

 

——取り乱しましたすみません。

 

 

正確には謎解き公演の"全内容"を1人で"構想""実装"するという作業をしていました。

デバッグや運営にはどうしても人手が必要になるので)

あとはデザインや会場手配などの雑務もだいたいやってました。

 

 

そもそも自分は、アナビに入る前にKinder Collection*1(以下金これ)という謎解き制作団体を立ち上げ、代表として活動していました。

 

今回は、そんな金これ代表時代の苦労話、もとい今までに作ってきたコンテンツの話をしたいと思います。

(持論を語っても面白くならなそうだったので) 

 

作ったコンテンツ一覧 

 

 

若高祭からの挑戦状‼(2015年9月)

概要

形式:周遊型

人数:1人~

プレイ時間:約2時間

所感

記念すべき第一作目は高校3年の文化祭で作った周遊謎でした。

 

ちなみにこれ、クラスや部の出し物ではありません。

自分が独断で企画し、教頭先生に直談判して開催を認めてもらいました。

(何やっとるんやコイツ)

 

粗削りなところも多々見受けられますが、制作の喜びを感じる初の機会となりました。

 

百万石クエスト(2017年10月) 

概要

形式:ホール型

人数:1~4人

制限時間:30分

所感

(2016年の制作 どこに行った?)*2

 

記念すべき金これの旗揚げ公演。

そして旗揚げ公演にも関わらず、いきなりナゾガク2017に出展を決めました。

(どうしてこうなった)

 

前情報として、ナゾガクには謎解きの猛者や神、やべーやつらがこぞって集まるということは聞いていました。

なので、そんな百鬼夜行にも耐えられるように"謎を解く快感とは別のベクトル"から攻めることにしました。

 

具体的には物理的な小道具のギミックです。

このギミック、結構評判がよくてびっくりされる方も多かったです。

 

あとタイトルからもわかる通り、金沢らしさをふんだんに盛り込みました。

小道具も一部本物を使用していたり、着物で運営したりしていました。

 

何はともあれ、無事に旗揚げ公演を成功させることが出来ました。

 

ちなみに、この時のナゾガク公演は設営、運営、撤収等全てワンオペ*3でした。

(軽く死ねますね)

 

EGG(2018年9月)

概要

形式:ルーム型

人数:1~4人

制限時間:15分

所感

金これの2作目は、ロゴにもあしらわれている"卵"がモチーフとなっています。

これは当時見ていたアニメのOPと、遠征中に買ったとある食べ物にインスピレーションを受けたからです。

 

そして前年の学祭やナゾガクでの反省を踏まえ、"誰でも楽しめる"ことを意識して作りました。

というのも、学祭では謎解きをやったことがない、もしくは知らない人が多かったからです。

 

なのでアトラクションっぽい要素を取り入れた、ちょっと変わった公演が出来上がりました。

感想にもそんな感じのものが多くてホッとしたのを覚えています。

 

自分の中では15分公演の"金"字塔だと(勝手に)思ってます。

 

あとタイトルの読み方は「エッグ」ではなく「イージージーです。*4

ここにはこの公演に込めたメッセージがあったりなかったり。

 

余談

この公演制作時に根を詰めすぎて"回腸末端炎*5"という病気にかかり、3週間ほどおかゆ生活を余儀無くされました。

制作中の体調管理に気を付けようと思いました(盛大なフラグ)。

 

The Maze Box(2018年10月) 

概要

形式:ルーム型

人数:1~4人

制限時間:15分

所感

「ルーム型公演が作りたい!」

この公演を作った理由はこれだけです。

 

特に自分は、閉じ込められた"狭い空間の中でワイワイ"するルーム型が好きなので、そういう公演を目指して作りました。

 

また、公演中の〇〇〇〇君への反応がプレイヤーごとに結構違っていたのは面白い発見でした。

キャストとのやりとりに新たな可能性を感じた公演です。

 

金これビラ謎(2019年4月)

概要

形式:持ち帰り謎

人数:1人~

プレイ時間:約15分

所感

金これも3年目に入り、そろそろメンバーを増やしたいなあと思っていた時に考え付いたのがこの一枚謎です。

 

他の学生団体でも同様のビラは配布されていると思っていますが、これに関しては"金これでなければ成立しない"ことを強く意識しました。

 

このビラ謎、謎解き未経験の知り合いにもおおむね好評でした。

ちゃんと勧誘ビラとして機能していたかは甚だ疑問ですが。

 

余談

このビラを"ちょっと"多く刷りすぎた結果、行きつけの喫茶店やスク〇ップの中の人、果ては五月祭中のアナビのスタッフに手渡すという暴挙をしでかしました。

この場を借りて謝罪します。*6

 

社畜の沙汰も謎次第(2019年10月) 

概要

形式:ルーム型

人数:1~4人

制限時間:15分

所感

この公演はサブディレクターとして制作に関わっていました。

なのでこれが初めて監修側に回った作品です。

 

監修内容としては、後輩のアイディアを"もっとこうしたら面白くなる" という風に突き詰めていきました。

その結果、内容も難易度も"ブラック"*7な公演が誕生しました。

(どうしてこうなったpart2)

 

監修って難しいですね。

 

ちなみに、謎はほぼ作ってませんがタイトルは自分の案が採用されました。

あとキービジュアルもこだわって作りました。

 

キービジュアルに載せる情報って大事ですよね。

 

余談

この公演のデバッグをナゾガクで行った際、p◌aさんやう〇るさんに(いい意味で)ボコられました。

あと向かい側の出展スペースにも〇くさんがいました。

どちらもいい思い出です。

 

Engel Keisu!(2019年10月)

概要

形式:周遊型

人数:1人~

プレイ時間:約2時間

所感

(この公演、2018年に発表してないか?)*8

 

この公演の大枠は前年に完成していたのですが、諸事情で開催を延期した公演です。

自分にとっても苦い経験となりました。

 

閑話休題

 

さて、タイトルからもわかるようにこの公演はとあるアニメ*9の二次創作的な作品です。

 

というのも、自分は元々そのアニメが大好きでした。

それから、その大好きなアニメの聖地が金沢大学ということを知りました。

 

そしてこう思いました。

聖地巡礼しながらできる謎解き作ればいいんじゃね?」

(そうはならんやろ)*10

 

という経緯で作り始めました。

 

今までの公演は完全オリジナルだったので色々自由がききました。

一方で、この公演は元となる作品の世界観のまま作る必要がありました。

 

そんな"元ネタを尊重した"公演制作の経験で、かなり制作スキルが鍛えられたなあと今になって思います。

 

あと、ここで初めて公演中のテキストに挑戦しました。

文章を書くって難しい。

 

リゲルの箱庭(2020年2月) 

概要

形式:ホール型

人数:1~4人

制限時間:60分

所感

この公演は金これ代表時代の最後の作品です。

なので当然、めちゃくちゃ力を入れて作りました。

 

こだわりポイントは以下の3つです。

  1. 演劇と緻密にリンクした謎
  2. 今までのこだわり全部盛り
  3. "物語体験"ではなく"物語"

 

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 1. 演劇と緻密にリンクした謎

謎解き公演では、公演中に不要なものは一切ないと言われるほどあらゆる要素を使います。

逆に言えば、不要なものは排除されるべきということです。

 

なので、演劇の内容を逐一モチーフにした謎制作を行いました。

どちらかが後付けということはなく、両者ともに必然ということです。

 

そもそも演劇とのコラボを企画したきっかけは、金沢でのリ〇ル脱出ゲームのボラスタ*11でした。

金沢公演の司会を担当されていた平田さん*12劇団羅針盤*13とのコラボを提案したところ、快く引き受けてくださいました。

(その節は本当にありがとうございました)

 

演劇側から謎解き側への理解が得られた状態だったのも、このこだわりを貫けた要因だったなあと強く感じます。

 

 2. 今までのこだわり全部盛り

謎解き公演といってもその公演の"軸"は千差万別です。

普通はその軸を1つに絞って制作するのが基本かと思われます。

 

「でもそんなのつまらなくない??」

(駄目だこいつ…早くなんとかしないと…)

 

って感じで、今まで赤字で書いてきたことのエッセンスを全部ブチ込みました*14

ついでに、他の金これの公演に参加した人にしか伝わらなさそうな小ネタも散りばめました。

 

あと、22年分の自分の人生も懸けました。

 

 3. "物語体験"ではなく"物語" 

謎解き公演は往々にして"物語体験"と称されます。

ですが、 あくまでプレイヤーはその世界観に入らなければなりません。

 

なので、プレイヤーが"等身大"で参加できるような仕掛けを施しました。

"物語体験"の体験ではなく"物語"の体験です。

 

あと、謎解き公演のストーリーって"謎を解くためのストーリー"になりがちです。

 

自分は何かの作品に触れるとき、"そこから何を得られるか"を一つの指針にしています。

中身が"からっぽ"の物語を体験しても面白くないので。

 

という訳で、謎解きを抜きにしても"面白い"と思えるストーリーを丹精込めて練り上げました。

そのせいで脚本の初稿がどえらい文字数になったのはご愛嬌。

(なぜベストを尽くしたのか)

 

~~~~~~~~~~

 

という感じにとんでもない熱量を込めて作ったのがこの公演です。

そのせいで制作は壮絶を極めましたが、それに見合うだけの達成感は得られたと感じています。

 

また、金これの立ち上げ当初は"1人も参加者がいない"というのがざらでした。

それから3年、この千秋楽公演で"満席"を実現できたのは奇跡にも等しいです。

 

なんだかんだ御託を並べましたが、"誰かに自分の作品を体験してもらう"のは"至高の喜び"なんだと再確認させられました。

 

余談

この公演制作時に根を詰めすぎてB型インフルエンザにかかりました(盛大なフラグ回収)。

今度こそ制作中の体調管理に気を付けようと思いました(フラグかな?)。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

 

今までの制作歴をまとめたことがなかったので、この機会にと思い色々書き殴ってみました。

思ったより楽しかったです。

 

今では複数人で行うアナビの制作にも慣れてきました。

やっぱり1人では出せないアイディアがあると痛感してばかりですが。

 

そのうち自分が携わったものが世間に発表されると思うので、その時が楽しみです。

 

それでは最後に——

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人制作団体

らどん(@radonazo86

をよろしくお願いします!

(新作もあるよ!)

 

 

 以上、今までとこれからのコンテンツの話でした。

*1:2017年7月に発足した金沢大学の謎解きサークル、スペースは必要

*2:君のような勘のいい謎クラは嫌いだよ

*3:1人で全部やること 

*4:金これでの通称は「たまご」

*5:小腸と大腸の間らへんで起こる炎症(らしい)

*6:後悔はしていない

*7:クリア率(ナゾガク): 31%、クリア率(金大祭): 0%

*8:勘のいいなzry

*9:エンジェルがビーツするやつ

*10:なっとるやろがい!!

*11:ボランティアスタッフ

*12:劇団羅針盤の代表、めちゃくちゃすごい人

*13:北陸・石川県金沢市を拠点に活動している劇団です。「笑って泣ける全力疾走エンターテインメント」をテーマに、アクション多めな空想活劇から、ちょっと静かな朗読劇、ときにはお子様向けの人形劇まで、熱い演劇作品を展開しています。(HPより引用)

*14:潜影蛇手って言え