スーパーマーケット
こんな場面に遭遇したことはないでしょうか。
スーパーマーケットにて少しお年を召した店員さんが「袋はどうする?」「レシートはいる?」と親しげにタメ口で接してくる場面に。
今液晶画面を見ている皆さん、こんにちはこんばんは。
AnotherVision8期のRickと申します。
新作の駒場祭持ち帰り謎『アケ_テ』の制作指揮をしていました。
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今回は物語体験について物語体験が苦手な人が書こうと思っています。
みなさん、「人狼ゲーム」って好きですか?
僕は好きじゃないです。苦手です。
苦手な理由として突然役を振られるのが苦手です。
「あなたは人狼です」「あなたは騎士です」と突然言われてもよくわかりません
だって僕は人狼でも騎士でもありません。
よく謎解き公演で「あなたは勇者です」とか「あなたはこの不思議な世界の住人です」という導入があります。
設定として理解はできるし、謎も解き進めていくこともできます。
しかし気持ちまで動かされるか、と言われるとそうはいきません。
先日、某サイドシアターの新作のビジュアル撮影をするという機会がありました。
その時、他の四人は自分たちが高校時代だという設定に入り込んで「○○と〇〇はお互い気になっていて……」「ここはカップルで……」などと楽しく話したりしてました。
その一方、僕はいくら去年まで高校生だったからとはいえ、今の大学生の自分という実際の設定と高校生という架空の設定のギャップでどうにもこうにもうまく楽しむことが出来ませんでした*2
最近よく聞くマーダーミステリーというものも一度もやったことはないですがあまり合わないだろうなぁと思いつつ友人からは「一生マダミスやらなくていいと思う」とも言われます。*3
なぜ僕が以上のように感じてしまうかというとおそらく僕は任意のゲームとある程度の距離を置いているからだと思います。
距離を置くといってもやる機会を少なくするという意味ではなく、認識としてゲームはゲームだ、と感じているのです。
つまり僕とゲームの間には”これはゲームだ”という距離があるのです。
物語体験が得意な人、好きな人はこの距離を縮めることが出来る人だと思っています。
いくら臨場感のある映画でも、一人称視点のゲームでも、僕は僕がそこにいるという認識はできません。
実際の僕は座って画面を見ているだけです。
よく物語の中に入りこめたという感想を目にしますがそういうふうに楽しめる人をうらやましく思う気持ちもあります。
とはいえこんな僕で物語体験で好きなものはあります。
それはその距離自体も物語として侵食してくるストーリーです。
いわゆるメタ的な物語ですね。
メタ的なストーリーなら突然ストーリーを振られることはありません、なぜなら実際の現在の僕の設定、それこそがその物語上での僕の設定となるからです。
冒頭のスーパーでの話は
実際の僕はスーパーマーケットにいて、スーパーマーケットは無機質な接客をする場という設定だと思っているので
親し気な接し方という店員さんとの間のギャップのある設定を振られるとびっくりしまうのでそういう場面は苦手です、という話でした。*4
文章を書くのが苦手なので雑にまとめてしまいますが、以上が僕なりの物語体験に対する視点です。
僕がなにかをつくるとき、その距離を意識しながら制作しています。*5
変に物語をつけるよりは無機質な物語のないものにしたほうが楽ではあるのでそういうものが多いです。
今回の新作持ち帰り謎の『アケ_テ』も珍しくそこをすごく意識して制作したのでそういうところでも楽しんでもらえたら幸いです。
以下余談
突然ですがオススメのsteamゲームを紹介します!年末年始のお供としていかがでしょうか!
Baba Is You
ハイパーウルトラミラクルおもしろゲームです。これが定価1520円ってバグですか????
簡単に言うとその盤面のルールを組み替えていくパズルゲームです。
思いついたら勝ちなゲームシステムに加えてひとつひとつのLEVELの練度が高すぎる。まじでなんなん?
これには謎解き公演が約200公演詰まっています。
The Witness
まだまだ僕のゲーム経験は浅いですが、このゲームは今後の経験を考えても五本の指には入るゲームだと思います。
このゲームはオープンワールドのパズルゲームです。
このゲームをやりきったあと世界の見え方が変わること間違いなしです。
グラフィックからサウンドまですべてが計算されたパズルゲームです。
One Shot
なにもいいません、ちょっとでもいいなと思ったらリンクからsteamに飛んで買ってすぐにやりましょう。
絶対にネタバレは見ないでください!
かわいいニコと協力してクリアを目指しましょう。
もっと紹介したいゲームはたくさんありますが、これ以上行くと本文よりも長くなってしまいそうなのでこの辺で。僕はいま宇宙旅行をしています。*6
それではみなさん、人生という物語体験をお互いハッピーエンドになるように頑張りましょう!